◆竹酢液とは
「竹酢液」とは、「竹炭」を製造する時の煙から採取された酸性の液体で、 この時点では「租竹酢液」と呼ばれ、さらにじっくりと7ヶ月以上寝かせ、
油分・タール分を除きます。 さらにこの竹酢液に蒸留精製を行い、有害なタールを取り除いたものが「蒸留竹酢液」です。
◆竹酢液の効果
竹酢液は土壌や茎葉の微生物を活性化し、作物の養分の吸収率を高め、作物の生理を整え、 茎葉を堅固にしたり、生長を早め、糖度を上げ、色つや、風味をよくするはたらきがあります。
効果は希釈や作物、生育時期、土壌環境、回数によって左右されます。
◆竹酢液と木酢液の違い
竹酢液は、木酢液よりもタール分が少ないので、透明度が高く、匂いもソフトで身体にもやさしいと言われています。
竹酢液 | 木酢液 | |
原 料 | 竹(孟宗、真竹等) | 各種木材(クヌギ、ナラ、マツ、スギ、ウバメガシ等) |
成 分 | 竹の種類に関わらずほぼ一定 | 木材の種類によってかなり異なるため一定しない |
味 | まろやか | ピリッとした刺激がある |
タール分 | 少ない | 多い |
酸 度 | 強い | 弱い |
蟻 酸 | 多い | 少ない |
◆竹酢液の種類
1.租竹酢液
竹を焼く時にでる排煙を冷却させた液体。いわゆる取立てのもので、タールや油分が非常に多く、農業用としてはこのまま使用してはいけない。(タールや油分が田畑に残留して害を及ぼす恐れあり。)
2.静置竹酢液
租竹酢液を10キロリットル以上のタンクで、7ヶ月以上静置(寝かせ)し、油分やタール分を取り除いた液体。農業用としての利用はこの静置したものを使わなければならない。
3.蒸留竹酢液
竹酢液を加熱して、沸点の差を利用して蒸留した液体。葉面散布で利用する場合は、蒸留竹酢液の使用が望ましい。
<農業用 蒸留竹酢液の使い方(希釈倍率によって効果が変わります)>
7〜15日間隔で散布してください
●土壌改良
100倍に希釈 → 土壌灌水または潅注
●生育抑制、徒長防止
300〜400倍に希釈 → 葉面散布
●生育促進
1,000倍に希釈 →葉面散布
●生育促進(播種時、幼苗期)
1,500〜2,000倍に希釈 → 葉面散布
※主に葉面散布(基本:1,000倍)でご使用下さい。※静置と蒸留では希釈倍率が異なります。
◆有効成分:有機酸(酢酸、蟻酸など)、抗酸化物質(ポリフェノールなど)
原材料 | 孟宗竹(広島県産) 竹酢液100% |
---|---|
p H | 2.7(±0.2) |
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